Scopeファンにはおなじみ、キッチンツールキャニスター。我が家でも悩みに悩んでついに購入し、今や3種類のキャニスターが家で活躍中。見た目が美しいことはもちろん、使い勝手も申し分なし。これは自信をもってご紹介できると確信し、晴れて愛用を公開することに。
キッチンツールキャニスターを使っているけど、見た目や機能性に満足していない。キッチンツールが増えてきたのでちゃんとしたキャニスターが欲しい。Scopeさんのキャニスターを検討しているけど、いま一歩足が踏み出せない。これはまさに数週間前までの私のこと。
ここではその壁を乗り越え愛用するまでに至った私のリアルな感想を共有することで、そんな悩める方々のお役に立てたらと。良いものを共有して購入の輪を広げることが、生産に関わる人たちを応援する一番の近道だから。
Scopeキッチンツールキャニスターの特徴
- デザイン性のある美しさ(色、形、佇まい)
- 機能性の良さ(間口の広さ、重心が安定していてストレスフリー)
- シリーズで様々なデザイン、大きさを揃えられる
- キッチンの雰囲気をワンランク以上アップできる
このキャニスターの強みは、オールラウンダーであるということ。どんな場所に置いても馴染む。こだわって作り上げているキッチンにも違和感なく溶け込むことができ、一方で、築うん十年のアパートにあるようなレトロなキッチンにも置くだけで一瞬にしてこなれ感が出る、そんな優秀なツールだと思っている。何を買えば良いかわからない、なんて方にはこのScopeキッチンツールキャニスターは非常におすすめ(サイズさえ合えば)。
購入に至るまでに立ちはだかった問題
- 見た目問題
- 置き場所問題
- 使い勝手問題
- キッチンに統一感をもたせられるか問題
- お手入れ問題
この付番はキャニスターを検討するうえでの私の優先順位。何度も商品ページの画像を見て、楽天の口コミも隅から隅まで読み。どうしても見た目に惹かれているので、欲しい気持ちが勝っている。あら捜しではなくて、むしろ「買うための理由(口実といったほうが良いか)が欲しい」という気持ちで何度も何度も見る。
ネット通販というのは、届いてみないとわからないことがほとんど。いくら考えてみたところで、「これやっぱり要らないわ…」とは思わなかったので、まずは一個からお試し購入することにした。キッチン仕事をするにあたり自分のニーズが最もあった130mmから始めて、その後、125cmと箸立てを追加購入していって今に至る。
悩んでいる方は、一気にシリーズで揃えたい気持ちを抑えて、まず最も手に入れたいツールを買って実際に使ってチェックしてみてね。
Scopeは楽天市場店の39ショップ(3,980円以上で送料無料)。130mmは3,850円でギリギリ送料無料ラインではないけど、シリコンシート(500円くらい)を追加したらお得。他にもイッタラやら有名な北欧モノもあのScope独特の商品紹介を読んでたら欲しくなっちゃうかも。
見た目問題
これは画像を見ていただくのが一番だろう。もちろん、Scopeの商品ページも美しいのでご覧いただきたいが、周りの備品やら空間やらどこもかしこもオシャレすぎて、現実味がなく感じたのは私だけなのだろうか。私のようなごくフツーの人間には逆に「こんなに上手く今の空間に溶け込ませられるだろうか」と気後れする感は否めない。これはScopeさんに対する最大の褒め言葉として受け取ってほしい。
そこで、一般家庭を代表した私のレポの出番だということにも気づく。まず「色」。私はScopeショップでいう「グレー」または「ホワイト」で揃えている。Scopeの商品ページにも説明があるとおり、違う形でも色は敢えて全く同じにはしていないそう。そのほうが味がある、見た目に動きが出るから。
色味のバランスに関しては、買ってみて「なるほどな」と関心。左は130mm、右は125mm。並べてみると左はホワイトグレーのようで、右はベージュがかったいわゆる「グレージュ」のような深みのある色に見える。この絶妙な違いが並べて置いた時の調和を生んでいる。切り替え部分に見えるムラも一点物のようで心地よい。
そして形。サイズごとにデザインも違う。本当は一番大きい170mmが好みの見た目だったが、入れたいツールのサイズや置き場が狭い問題があったために断念。正直、購入するまで私にとって左の130mmは妥協した品だったといっても良い。商品が届き開封した時も、ぽってりした見た目に慣れなかった。
しかし、使ってみると高さも口幅も、何もかもちょうど良いので不思議。たぶん、ツールを入れた時の全体のバランスが気に入ったんだ、ということに気づく。おたまやキッチンバサミなど、高さのあるものを入れることが前提だからこそ、この重みのある無駄のない形がしっくりくるのではないだろうか。
置き場所問題
決して広いとは言えない我が家(賃貸)のキッチン。Scopeのページをふらりと覗いた時、このキャニスターを見つけた。一目で「私はきっとこれを家に迎えるだろう」と直感。機能性も申し分ない。しかし、買おうにもそもそも我が家にこのキャニスターを置く場所はあるのか・・・?
試行錯誤のうえ、コンロ左にある壁側のスペースに置くことに。本当はここではなく、画面左奥あたりに置きたかった。油ハネが気になるうえに、何よりフライパンでの調理中にツールを取りづらいから。ただ結果的にこの場所も悪くはなかった。
ツール用(130mm)は良いとして、カトラリー用(125mm)をここに置く必然性はないが、他に置き場所がないがゆえの配置であることには目をつぶってほしい。これはキッチンの作りの問題だが、私は右利きなので本当ならコンロの右側にキャニスターを置きたい。次の部屋選びにおいては、キャニスターを置く位置も重要なポイントになるだろう。
使い勝手問題
何の問題もなく、良い。私が立てておきたいツールがストレスなく収まり、かつ程よい余裕もあるので出し入れに気を遣わない。ただ、別売りのシリコンシートは必須。最初はそのままツールを出し入れしていたが、それだとやはりステンレス系のツールを入れる際に「カツン」とまぁまぁ心配になる音が出る。このキャニスターは陶器。シリコンシートがあれば、よりストレスフリーな使い心地にできる。サイズは一番大きサイズに合わせたものしか取り扱いがないので、それを買って自分で130mmの底面サイズに合わせてカットした。
もう一回り小さいカトラリー用の125cmは、いったん何も敷かずに使っている。ガチャガチャとしやすいのは、料理中に使う頻度が高い130mmのほう。カトラリー用である125mmの立ち位置としては、つどこのキッチンで出し入れするのではなく、使う時にこのままダイニングへ持っていく運用をしている。そのほうが楽で、ダイニングに置いてもまたサマになるから良いのだ。というわけで、いずれのキャニスターも使い心地には大変に満足している。
キッチンに統一感を持たせたい問題
前述の「見た目問題」は、あくまでキャニスター単体での視点。ここでは、キッチン全体とのマッチングについて考える。
キッチンは一日の中でも最も触れる回数が多いエリアと言っても良い。だからこそ自分が動きやすく、かといって機能性を追求するだけではなく一つの空間と捉えてコーディネートも楽しみたい。私はそう考えているから、使うツールは実用性とスタイリッシュさ(自分好みの)を兼ね備えたものを吟味して、合格ラインを超えたものだけを残して使っている。今はステンレスを中心に、ナチュラルテイストのキャニスターや布巾を入れるカゴをチョイスしている。
そこにキャニスターを置くなら、主張しすぎず、ただサイズはそれなりにあるので上質なものを置きたい。その希望に沿うものが、Scopeのキッチンキャニスターだった。実際に置いてみれば、何の違和感もなく、むしろキャニスターを置く前のキッチンよりも洗練された空間が出来上がった。
手入れのハードル問題
コンロの真横に置くのだから、当然ながら使っていくうちに調理中に飛び跳ねることがある。置きっぱなしにしていれば壁とキャニスターの間に何かが落ちることもある。それでもこのキャニスターは水に濡らしたキッチンペーパーだけで「ツルリ」と綺麗に汚れをとって噴き上げることができる。ツールを入れたままでも大丈夫。簡単に持ち上げて移動もできるので、壁の掃除も問題ない。
「見た目が良い」から「必需品へ」
買うときに見た目で気に入ると、どうしても買いたい気持ちがあるから「買うための理由」を探してしまう。このキャニスターもそうで、見た目に惹かれてしまった私がこれを買うのは必然であった。「少しくらい使い勝手が悪くても、キッチンが好みの見た目に仕上がるなら」と、いわば失敗する前提でもあったわけだが、その予想は良い意味で裏切られた。
今やキッチンの中でも隠れた主役と言ってよいくらい、洗練されたキッチンの空間づくりと、本業であるキッチン仕事の小さな「イラッ」を解消することに役立っている。
「良い買い物をした」。久しぶりにそう思えたネットショッピングだった。